本作の公開直前イベントが、7月28日(火)行われ、主演の斎藤工をはじめ、のん、武井壮、穂志もえか、樋口真嗣、岩井俊二監督が勢揃いで登壇しました。
イベントの開幕を飾ったのは、作品にも登場するダンサー(引間文佳)。優美なコンテンポラリーダンスを披露。
会場が岩井監督の世界観に惹き込まれたところで、出演者・監督が登場。全編ほぼリモートで撮影したため、対面するのはこの日が初めてということもあり、笑顔でトークがスタートしました。本イベントの前にはキャスト向けの試写を実施。試写に参加した出演者たちは、観終えたばかりの興奮冷めやらぬ状態で作品について語りました。
斎藤工
僕がアドリブでどんなボールを投げても、キャストの皆さんが打ち返してくれたので、そこにも注目していただきたいです。
また、この作品を観た皆さんは、マスクに守られているという思いを持つことができると思います。
のん
アイデアとパワーがあれば、このような状況でも作品を作り出せるんだと感動しました。
(“星人”を買うという難しい役どころについて)演じていくうちに話しかけることも楽しくなり、この子がいると安心できるなと思うようになりました。
改めて作品を観て、心にぐっと響いてくるものがあり、映画の生命力を感じました。
武井壮
今までの現場とは違い、今回はそれぞれの場所からリモートで撮影し、発信するという新しいエンターテインメントを生み出すことができました。これはエンタメ界の「進化」なのではないかと感じています。このような困難な状況の中でも、新しい力を信じることができれば、乗り越えていけると思います。
穂志もえか
コロナ禍で撮影などがストップして、「私とは何なんだろう」という思いを持っていた時に声をかけていただき、人と人との繋がりを生むきっかけになるような作品に参加できて、穂志もえかを取り戻すことができました。私自身、岩井監督のファンなのでとても嬉しかったです。
樋口真嗣
“カプセル怪獣けいかく”の話を岩井さんに持ちかけたところから、このような映画になり、まさか自分が出ることになるとは思ってもいませんでした。
岩井さんとは30年来の仲ですが、「ついに怪獣映画を作った!」という嬉しさがありました。物販も映画の楽しみの一つなので、岩井さんが造形した怪獣のフィギュアにも注目してください。
岩井俊二監督
“カプセル怪獣けいかく”のバトンを受け取って、魔法のような速さと多くの人の連携で作り上げられた作品です。
小泉今日子さんには主題歌をお願いしましたが、歌っていただいたというより、もうひとりの出演者のような迫力がありました。
この不思議な映画が、少しでもみなさんの励みになってくれれば嬉しいです。
さらに、岩井監督自身が造形した作品内に登場する怪獣が、フィギュア化されることも発表。
また、8月7日(金)よりオンライン上映が実施されることになり、岩井監督は「劇場でもオンラインでも、どちらでもミニシアター支援に繋がります。たくさんの方に観ていただければ……」と語りました。
フォトセッション時には、作中にも登場したマスクのフィギュアを持って撮影。
イベントは盛況の中、終了しました。